経営コンサルティングの役割
経営コンサルティング会社では、自らを「医師」に例えることがあります。
たしかに私たちは、コンサルティングの現場においてクライアント企業(患者)の経営状態を多角的に分析し(診察、検査)、課題解決のための改善策(処方箋)を策定し、その実行を継続的にサポート(経過観察、定期検診)するというプロセスを辿ります。この「医師」としての的確な現状分析と計画策定能力は、コンサルタントにとって不可欠な専門性です。
「医師」+「パーソナルトレーナー」
しかしながら、佑貫堂が真に目指すコンサルティングの姿は、単なる「医師」に留まりません。私たちは「医師」としての知見に加え、それ以上に「パーソナルトレーナー」としての役割を重視しています。
特に、日々変化する経営環境の中で奮闘される中小企業の皆様にとっては、経営者・社員の方々と共に汗を流し、目標達成まで伴走する「パーソナルトレーナー」のような存在こそが、真の企業変革を実現する上で不可欠だと確信しているからです。
「医師」の場合、患者がアドバイスを忠実に守り処方箋通りに薬を服用しているかといった、日々の実践に深く関与し続けることは構造的に難しい側面があります。そのため、その役割は「アドバイスや指示」が中心となりがちです。
一方で、「パーソナルトレーナー」は、クライアント一人ひとりの目標に合わせ、マンツーマンでトレーニングを指導し、日々の食事内容や摂取カロリーまで細やかにヒアリングするなど、クライアントの「実践への具体的な伴走」に徹底して重きを置きます。
私たちもまた、「医師」としての的確なアドバイスや戦略提示はもちろんのこと、それ以上に、その戦略が絵に描いた餅で終わらぬよう日々の実践プロセスに寄り添い「伴走」することにこそ、コンサルティングの核心があると考えています。